八月、岩手の家々に、家族が帰ってきます。お盆です。玄関先の迎え火、仏壇の灯明、久しぶりに全員そろう食卓。もともとお盆は、火の行事でもあります(火と祈りの話はこちら)。今日は、その現代版。サウナのある実家の、お盆の夜の話です。
にぎやかな昼と、持て余す夜
帰省のお盆には、独特の時間の流れがあります。昼は墓参りと親戚とごちそうで、にぎやか。ところが夜になると、意外と手持ち無沙汰です。テレビを見るでもなく、それぞれスマホをいじって、なんとなく解散。せっかく集まったのに、話したような、話していないような。あの「集まったのに薄い夜」を、サウナのある家は、濃い夜に変えられます。
兄弟の深夜サウナは、効きます
特におすすめしたいのが、兄弟姉妹での夜サウナです。それぞれ別の街で暮らし、年に数回しか会わない兄弟。居間では親の前の顔になってしまうのが、深夜のサウナでは、昔の兄弟の顔に戻ります。熱い、まだいける、先に水風呂行けよ。子どもの頃の風呂の取り合いの続きのような時間の中で、ぽつりぽつりと、親の老いのこと、実家のこれからのこと、互いの近況の本音が出る。お盆にしかできない、大事な会議です。(裸なら三分で戻れる話は、こちら。)
三世代の、夏の入り方
昼間なら、三世代サウナも夏の楽しみです。おじいちゃんと孫が、低めの温度でゆっくり。上がったら縁側でスイカと麦茶。子どもにとって「実家の夏の記憶」は、こういう細部でできあがります。夏のサウナは水遊びと地続きなので、子どもの導入にも向いた季節です。無理のない温度と時間だけ、大人が見てあげてください。(子どもとサウナはこちら、夏の作法はこちら。)
送り火の夜の、静かな外気浴
そして、お盆の最後の夜。送り火で先祖を見送ったあとの外気浴は、一年でいちばん静かな外気浴です。みんなが帰っていった家の庭で、夏の夜空を見上げて、集まれたことのありがたさを思う。火で迎えて、火で送り、蒸気で締める。お盆の家の火は、ぜんぶつながっています。
集まりたくなる実家に
「サウナがあるから、今年も帰るか」。そう言わせる実家は、強い実家です。岩手・盛岡のD'STYLEは、家族の集まる家づくりをお手伝いしています。来年のお盆に間に合わせるご相談、いつでもどうぞ。



