二月の岩手には、雪の祭りがやってきます。雫石を主会場としてきた、いわて雪まつりの雪像とかまくら。盛岡の街を灯籠が照らす、もりおか雪あかり。冬のイベントは楽しい。ただし、帰ってきた体は、思った以上に冷え切っています。今日は、雪まつりと、帰ってからの話です。

楽しい見物は、数時間の寒中運動
雪まつり見物の体を、冷静に観察してみましょう。氷点下の屋外を、数時間、ゆっくり歩き続ける。立ち止まって雪像を眺め、屋台の列に並び、子どもは雪遊びで手袋がびしょ濡れ。運動量が少ないまま長時間外気にさらされる、あの底冷えです(ワカサギ釣りの冷えと同じ型です)。楽しさで麻痺していますが、帰りの車で、どっと冷えと疲れが出る。そのまま寝てしまうと、翌日にまで持ち越します。冬の外遊びは、楽しさと引き換えに、静かに体温を奪っているのです。
雪と光は、冬の夜のごちそう
それでも、冬の祭りには、この季節にしか味わえない美しさがあります。もりおか雪あかりでは、街のあちこちに雪でこしらえた灯籠が並び、ろうそくの炎が、雪の白にやわらかく反射する。雪像はライトアップされ、昼と夜で表情を変える。かまくらの中でともる一灯の温かさ。寒さと暗さがあるからこそ、小さな炎が、これほど尊く見えます。冷えるのを承知で、それでも人が出かけていくのは、この光に会いたいから。冬の夜の光は、寒い土地だけに許された、特別なごちそうなのです。雪という白い画用紙に、炎の色がにじむ。この取り合わせの美しさは、暖かい土地では、けっして見られません。寒さは、こうして、いちばん静かなごほうびを用意してくれています。
帰宅後のサウナが、祭りを完成させる
ここで、家のサウナの出番です。帰宅して、まず温かい飲み物で内側から一杯。それからサウナで、足先の芯のじんじんする冷えを、熱でゆっくりほどく。雪像の感想を言い合いながらの家族サウナは、祭りの余韻の二次会です。上がって、天板の鍋で温かい夕食。ここまでやって、雪まつりの一日は完成します。「寒いイベントは、帰ってからのサウナ込みで計画する」。雪国のイベント術として、覚えておいて損はありません。(冷えの解凍の理屈は、こちら。)
冷えは、あわてず芯からほどく
冷え切った体を戻すときは、あわてないのがコツです。かじかんだ指先を、いきなり熱い湯に突っ込みたくなりますが、まずは常温に近いところで体をゆるめ、温かい飲み物で内側から温度を上げ、それからサウナや湯で、じんわりと芯まで。段階を踏むと、冷えは気持ちよく解けていきます。手袋、帽子、厚手の靴下で、出かける前の防寒を一段厚くしておくのも、じつは帰ってからの回復を楽にします。冬を楽しむ人ほど、冷えの戻し方を、体で知っているものです。
雪あかりは、家の庭でもできる
そして、盛岡の雪あかりの美学は、持ち帰れます。バケツに雪を詰めて抜けば、ミニかまくら型の灯籠に。中にキャンドル(電池式でも)を灯せば、庭が小さな雪あかり会場です。外気浴の足元に雪灯籠を二つ三つ。祭りで見たあの景色が、自分の庭のととのいの席に並びます。子どもと作れば雪遊びになり、夜は外気浴の照明になる、一石二鳥の雪の工作です。(キャンドルの話はこちら、かまくらはこちら。)
冬のイベントに、強い家を
岩手・盛岡のD'STYLEは、冬の遊びの「帰ってから」を支える設備をお手伝いしています。雪まつりも、スキーも、釣りも、締めのサウナがあると倍楽しい。おすすめの一台、ご相談はいつでもどうぞ。
写真: そらみみ (Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)



