10月の終わり、岩手山に初冠雪が見えた日から、盛岡の空気が変わる。日中はまだ暖かくても、朝晩は10度を下回る。11月は、冬に備える最後の月だ。
薪ストーブの準備
煙突掃除がまだなら、11月上旬までに済ませる。シーズン中の煤やタールが煙突内壁に付着している。これが厚く溜まると煙道火災の原因になる。煙突掃除は年に一度。プロに頼むか、自分でやるかは煙突の構造による。
ストーブ本体の点検も同時に行う。ガスケット(扉のパッキン)の劣化、ガラスのヒビ、灰受けの損傷。部品の交換が必要なら早めに注文する。シーズンに入ってからでは在庫がないことがある。
薪の在庫確認。十分な量があるか、乾燥は進んでいるか。含水率計を当てて20%以下になっていれば使える。足りなければ11月中に追加の薪を手配する。12月以降は薪の需要が集中して手に入りにくくなる。
家の防寒
窓の隙間テープの確認。古いテープは硬化して密着力が落ちている。費用は数百円で効果は大きい。
水道の凍結防止。外の蛇口に保温テープを巻く。風呂の給湯器の配管に凍結防止ヒーターが付いているか確認する。盛岡では12月下旬からマイナス10度を下回る朝があり、毎年水道の凍結事故が起きている。
雪囲い。庭木にムシロや板を巡らせる東北の伝統的な冬支度だ。手間はかかるが、やらないと枝が折れる。盛岡の積雪は年によって大きく変わるが、備えておいて損はない。
心の冬支度
冬を嫌がって迎えると長く感じる。冬を楽しむ準備をして迎えると、同じ長さでも過ごし方が変わる。薪ストーブの前で読む本を積んでおく。冬の鍋のレシピを調べておく。小さなことだが、冬が来るのを待ち遠しくする工夫はできる。