YOMIMONO / 建築の話

丸太を積む。北欧のログ建築が生まれた理由

文・有限会社D'STYLE|岩手・盛岡の薪ストーブとサウナの店

公開日:2026年9月28日 / 最終更新日:2026年9月28日

ノルウェーやスウェーデンの田舎を走ると、赤い壁の木造家屋が点在している。ファールンレッド(Falu Red)と呼ばれる赤褐色の塗料で塗られたこの家は、北欧の原風景だ。その多くは丸太を横に積み上げて壁を作る「ログ建築」で建てられている。

森が家の材料になる

スカンジナビア半島は国土の大部分が針葉樹林に覆われている。ノルウェーの森林率は約33%、スウェーデンは約69%、フィンランドは73%。まっすぐに育つ松や雲杉(トウヒ)が豊富にある。その丸太を切り出して家を建てるのは、最も合理的な選択だった。

石が豊富な地域では石造りの家が建ち、粘土の多い地域ではレンガが焼かれた。建材は土地が決める。北欧には木があった。だから木で建てた。

丸太の断熱性

丸太は厚みがあるほど断熱性が高い。直径30センチの丸太壁は、それだけで相当な断熱層になる。しかし、丸太同士の隙間から風が入る。昔は苔や獣脂を詰めて隙間を塞いだ。現代のログハウスでは、機械で削った丸太にシール材を挟むことで気密を確保している。

ログハウスが「暖かい」と言われるのは、木の蓄熱性にもよる。木材は石やコンクリートに比べて熱容量は小さいが、触れたときに冷たくない。素足で歩いても木の床は冷たくない。体感の暖かさが違う。

赤い塗料の理由

北欧の家が赤いのは、ファールン銅山(スウェーデン中部)の副産物として出た顔料を塗料に使ったことに始まる。17世紀から使われ、防腐効果もあったため広まった。赤は「飾り」ではなく「保護」だった。塗料の成分で木を腐朽から守りながら、色が風景に溶け込んでいった。

岩手の木の家

岩手にもログハウスを建てる人がいる。八幡平や雫石の別荘地にはログの家が並ぶ。県産の杉や松で建てるケースもある。木の家に薪ストーブを入れると、壁と炎が同じ素材の匂いを共有する。鉄の箱の中で木が燃え、その熱が木の壁に伝わる。家全体が一つの暖かい塊になるような感覚がある。

あわせて読みたい

あわせて読みたい

サウナ・薪ストーブ・ペレットの対応エリア岩手県・青森県・秋田県の全域と、宮城県・山形県の一部エリアに対応しています(県名をタップで市町村一覧)。

岩手県全域+
盛岡市・宮古市・大船渡市・花巻市・北上市・久慈市・遠野市・一関市・陸前高田市・釜石市・二戸市・八幡平市・奥州市・滝沢市・雫石町・葛巻町・岩手町・紫波町・矢巾町・西和賀町・金ケ崎町・平泉町・住田町・大槌町・山田町・岩泉町・軽米町・洋野町・一戸町・田野畑村・普代村・野田村・九戸村
青森県全域+
青森市・弘前市・八戸市・黒石市・五所川原市・十和田市・三沢市・むつ市・つがる市・平川市・平内町・今別町・外ヶ浜町・鰺ヶ沢町・深浦町・藤崎町・大鰐町・板柳町・鶴田町・中泊町・野辺地町・七戸町・六戸町・横浜町・東北町・おいらせ町・大間町・三戸町・五戸町・田子町・南部町・階上町・蓬田村・西目屋村・田舎館村・六ヶ所村・東通村・風間浦村・佐井村・新郷村
秋田県全域+
秋田市・能代市・横手市・大館市・男鹿市・湯沢市・鹿角市・由利本荘市・潟上市・大仙市・北秋田市・にかほ市・仙北市・小坂町・藤里町・三種町・八峰町・五城目町・八郎潟町・井川町・美郷町・羽後町・上小阿仁村・大潟村・東成瀬村
宮城県県北〜仙台・名取+
仙台市・名取市・多賀城市・塩竈市・富谷市・大崎市・栗原市・登米市・石巻市・気仙沼市・利府町・七ヶ浜町・松島町・大和町・大郷町・色麻町・加美町・涌谷町・美里町・女川町・南三陸町・大衡村
山形県最上・村山を中心に+
新庄市・金山町・最上町・舟形町・真室川町・大蔵村・鮭川村・戸沢村・山形市・寒河江市・上山市・村山市・天童市・東根市・尾花沢市・山辺町・中山町・河北町・西川町・朝日町・大江町・大石田町

対応市町村の詳細・現地調査について →

D'STYLE
橋本 大治(有限会社D'STYLE 代表)

岩手・盛岡で薪ストーブの施工を手がけて20年。木の家と火の関係を考えています。

木の家に、火を入れる。

丸太の家も板張りの家も、薪ストーブを入れると木の香りと炎が調和します。

相談・お問い合わせ 薪ストーブのページへ